東京都台東区谷中通称へび道沿いの古本屋です

人間の美しさ 佐藤 信彦


販売済みです。

国文学出身のせいだと自分では思っているのですが、なぜか国文関連の商品に対しては冷たくなってしまいます。
積極的に仕入もしませんし。

この著者は泣く子もだまる慶應義塾大学斯道文庫長。戦中戦後の大学図書館行政に従事していたこともあって、論文も含め文章をあまり残すことのないまま昭和52年に亡くなりました。
この商品は「三田文学」などに収録された小論、エッセイなどを集成したものです。「雑文は残さない」主義の人だったと追悼文に書かれている通り、パラパラめくってみるとなるほどなかなか達意の文章。今少しずつ読みかけている椿實の文章みたいだ。「恋愛技巧文学」で源氏と西鶴と「墨東奇譚」を並べていますよ。うまいですね。
卒論は折口さんに指導いただいたようで、そのことも書かれています。でも直接口をきいたのは3回だけだとか。雪の中で折口さんをみかけたという箇所の描写もいいです。久しぶりに国文系で面白いものに出会いました。

2014/06/13

category: 新入荷

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